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ノルマンディーの風

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猫のような犬

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※愛犬家のためのフリーペーパー「WONDERFUL STYLE」の休刊のため、

WEBサイトで連載していた「秋田犬とフランス田舎暮らし」のブログ記事を再掲載します。

ご覧いただいていた方は、再掲載分が終わり、続編になるまで、再度お付き合いください。







秋田犬と聞いて、どんなイメージをお持ちですか? 


私の実家では柴犬を飼っているのですが、

年に1回しか帰ってこない私にはなかなか懐かず、

帰る度に吠えられる悲しい関係です(泣)。

そのため、柴犬というものは頑固で手強い性格だと思っているのですが、

日本でもほとんど見たことのない秋田犬のイメージといったら、

「忠犬ハチ公」くらいで、ほぼ皆無。


したがって、秋田犬の子犬を探している時に、

フランスのブリーダーさんから詳しく聞いたのが初めてながら、

みんなが口を揃えて言うには「猫のような犬」とのこと。




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フランス語なら「chien-chat」となるのですが、

実は「猫のような犬」とは日本で言われていることなのだとか。

それで調べてみたのですが、

秋田犬を「猫のような性格」と紹介している日本のサイトは見つからず。


海外だからこそ柴犬同様、

「洋犬と比べて日本犬は猫のようだ」というイメージがあるようです。


猫好きの私にとって「猫のような犬」というコメントが、

秋田犬を飼う一番の決め手となったことは言うまでもありません。


でも、「猫のような犬」とは、一体どういうことなのでしょう?




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あるブリーダーさんが言うには、

秋田犬は長距離を走ったりするスポーツマンタイプではなく、

ほとんど寝てばかりいるのだとか。


うちに来た秋田犬のユキもまだ子犬ですから、

猫を追いかけたり、来客に大喜びしたり、

興奮はするのですが、それも一時のみ。

その後はうちの猫たちと同じように寝ているのが日課です。


はしゃぎすぎて家にある物を壊すことは一度もなく、

外でボールを投げて遊んでみても、

3回目くらいからすでにやる気をなくすほどの怠慢さ! 


子犬といえども、すでに「おばあちゃん犬」のように動きがものすごく緩慢なのです。




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また、最初の頃こそ、家の中で粗相をしてしまうことはあったのですが、

生後3カ月を過ぎると、家で仕事をしている私の横に来て、

おしっこをするために外に出たいと催促するようになり、

粗相はまったくなくなりました。


脚だって自分で舐めてきれいにするほどで、

まさに猫のようにきれい好きというわけです!

 

とはいえ、「猫のように」とは、いい面ばかりではありません。


「猫のように自分の好きな時にしか言うことを聞かない」というのが、

実は「猫のような犬」と呼ばれる一番の理由だったのです。







by yokosakamaki | 2019-03-25 00:56 | うちの秋田犬物語

犬と猫は仲良くなれるのか?

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※愛犬家のためのフリーペーパー「WONDERFUL STYLE」の休刊のため、

WEBサイトで連載していた「秋田犬とフランス田舎暮らし」のブログ記事を再掲載します。

ご覧いただいていた方は、再掲載分が終わり、続編になるまで、再度お付き合いください。





秋田犬の子犬のユキを家に入れるにあたり、

私の最大の心配事は猫でした。


うちには家と外を自由に出入りしている、

我が家で生まれた4歳半の兄妹猫2匹がいます。


猫たちが生まれた時から先犬のジャーマン・シェパード、アカントがいたので、

犬に免疫はあるというものの、犬と猫の仲が決してよかったわけではなく。

家の中だけで一緒に暮らしていたならば、事情は異なったのでしょうが、

外で自由に暮らしている犬と猫だったため、

居場所を限定されるわけではないし、お互いの共通する趣味もないし、

言うなれば接点がなかったわけです。




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アカントは家の中に入るのは禁止だったため、

家は猫たちのパラダイスでした。

そこに、子犬のユキを入れるのは、

猫たちのテリトリーを犯してしまうわけですよね。


好きに外に出られる猫たちだからこそ、犬が家にいることになると、

逆に家の中に入って来なくなるんじゃないかという心配があったのです。

案の定、ユキが来てから約1週間は、

家の中に猫たちが入って来ても留まらず、すぐに出て行ってしまいます。




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何が一番問題だったかというと、生後2カ月の子犬であるユキは遊びたい盛り。

すでに猫よりも大きな体の子犬ながら、

猫を見ると一緒に遊びたくて仕方がありません。


反対に猫も4歳半ともなると外では元気に走り回っていたとしても、

家の中ではおとなしく寝ているだけ。

さらには自分の気のない時にちょっかいを出されるのが、

猫としてはもっとも嫌うべきこと。

家の中に入ってくるたびに、子犬に追い掛け回されてはたまりません。



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また、各自の性格の相性もあることでしょう。


メスの黒猫のクロクロは穏やかで、

物事にあまり動じない性格。

したがってユキが遊びに誘っても、気にせずに寝ているため、

遊び相手としてはあまり面白くないのです。


オスでサバ白猫のパシャは神経質で臆病。

ユキがちょっと姿を見せただけで、家の中を逃げ回ります。

パシャが嫌がって逃げれば逃げるほど、

ユキとしては面白い遊び相手なわけです。

となると、パシャはさらに追い掛け回される羽目になり、

ユキはさらに嫌われるという悪循環に。




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とはいえ、さすがに動物たちも慣れることを知っています。

1週間を過ぎると、うちの猫たちは今まで通り、

ユキがいることも気にせずに、日中は家の中で寝ることに。


ユキだって、寝ている猫は遊んでくれないことを学び、

ひとり寂しく遊ぶ、または同様に寝ることにしたようです。

もちろん、時々猫を追い掛け回すこともありますが、

1度、パシャに耳をひっかかれて猫の血の洗礼を受けたユキは、

猫との関係は距離を置くべきものと覚えたことでしょう。


こうしてユキは、ようやく家族の仲間入りをしました。

それにしても、私の夢である、犬と猫が一緒に仲良く寝ている光景が、

いつかは見られる日がやって来るのでしょうかね?






by yokosakamaki | 2019-03-18 00:22 | うちの秋田犬物語

ユキ、生後9週目

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※愛犬家のためのフリーペーパー「WONDERFUL STYLE」の休刊のため、

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2015年7月30日生まれの秋田犬ユキが、

我が家にやって来たのは生後9週目の時。


フランスでの子犬の販売は、

生後8週目以降でなくてはいけないと法律で決められています。


完全に離乳している時期であることはもちろんのこと、

母犬から早く離してしまうと、子犬の成長や精神に影響を与え、

その後、問題のある犬へとなりかねないからです。




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したがって、我が家に来た時点でユキは生後2カ月だったわけですが、

すでに“お座り”と“お手”ができる子犬でした。


私は犬を子犬の時期から飼うのは初めてなので、何とも言えませんが、

ファンファンは歴代、さまざまな種類の犬を飼ってきたため、

生後2カ月で“お手”ができる子犬にびっくりしていました。

いやぁ、ブリーダーさんの優秀なしつけに頭が上がりません!




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そんな、すでに優等生のようなユキですが、

最初に問題になったのがトイレ。


我が家ではペット用のトイレを家の中に設置していません。

先代のジャーマン・シェパードのアカントは、家の中に入るのは禁止で、

我が家の敷地内を放し飼いにされていました。

うちの猫たちも好き勝手に家を出たり入ったりしているため、

猫用トイレも必要ないのです。




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しかし、まだ2カ月の子犬であるユキは、

私たちに慣れさせるためにも、

まずは家の中で飼うことから始めなくてはいけません。


しかも、我が家の中庭は先代のアカントが何度も脱走していたように、

完全に柵では囲まれていない状態。

まだ子犬のユキを放して、中庭の外に出て行ってしまったならば、

大騒ぎになること間違いなしです。


したがって、ユキのトイレの度に、

私が外に連れ出さなくてはいけないのですが、

その回数や1時間に1回! 


時々、1時間も経たないうちにそわそわし出し、まさかと思っていると、

すでに床にしゃがみ込んでいる状態!! 


いやはや、可愛い子犬が我が家にやって来たと思ったら、

私は子犬の付き人ならぬ、ユキ専用トイレ係に、

まんまと就任するはめになったのです!





by yokosakamaki | 2019-03-11 02:00 | うちの秋田犬物語

フランスでの子犬の出生登録

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※愛犬家のためのフリーペーパー「WONDERFUL STYLE」の休刊のため、

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血統書つきの両親犬から生まれた子犬を血統書つきにするならば、

フランスではフランスケンネルクラブ(Sociétécentrale canineSCC))に申請し、

LOFLivre des Origines Français)に出生を登録します。


送られてくる出生証明は、子犬を筆頭に、

曾祖父母犬までの名前や登録番号が記された家系図が書かれたもの。

さらにチャンピオン歴のある犬がいれば、それも明記されています。


ただし、これが完全な血統書というわけではなく、

子犬が成長した後、その犬種としての基準を満たしているかどうか、

審査を受けて初めて正式なものがもらえるという流れ。

LOFのある子犬は血統書をもらう資格があるというわけです。





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と、何だか難しそうな手続きですが、

出生登録はブリーダーさんがやってくれます。

しかしその手続きの際に必要なのが、子犬の名前なのです。


もちろん、ブリーダーさんがつけた名前が書類に記載されていても、

飼い主は自分の好きな名前で呼んでもOK

でも、私たちが子犬を買うことを決めたのが書類作成前だったため、

私たち自身で登録の名前を決めることができました。


フランスで出生登録をするペットの名前には、規則があります。

生まれた年によって、つける名前の頭文字が決められているのです。

ただし、「K、Q、W、X、Y、Z」は名前をつけにくいため、

上記以外のアルファベット20文字を使います。


したがって、20年ごとに同じ頭文字が回って来るため、

犬の登録名で生まれ年を判断することもできるのです

(血統書付きの猫の場合も同様)。





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2015年に生まれた子犬の頭文字は、「L」。


よって「L」から始まる名前をつけるのですが、

秋田犬の場合、さらに他にも規則があります。

なんと、“日本語名”をつけなくてはいけないということ! 


しかしながら、「L」を頭文字にする日本語名がないではありませんか!!

「ら行」の名前ならば通常は「R」でローマ字表記をしますよね。

でもここはおフランス、すごい抜け道があるのです。


それは冠詞を表す「L」を名前の前につけるというもの。

それならば、いろんな頭文字の名前をつけられると思いきや、

次に問題なのはフランス人に発音ができない文字があるということ!





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フランス語では発音しない「H」や、

独特な発音をする「R」は避けたい文字です。

さらには、大声でも呼びやすい、

短くてはっきりと発音ができる名前が理想。


したがって、いくつか私が出した日本語名の候補を、

ファンファンに繰り返させてフランス人でも発音できるかどうかをテスト。


こうして我が家の秋田犬の子犬は、

純和風の「ユキ」と命名したのです。

 

書類上の表記は「L’Yuki」になってしまったのが、

ちょっとおフランス風といったところでしょうか。








by yokosakamaki | 2019-03-04 01:27 | うちの秋田犬物語