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ノルマンディーの風

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続・猫たちの春

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              時同じく、まだまだ寒い3月中旬のこと。
              いつものように猫たちと散歩から帰って来ると、
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              うちの子猫たちと血の繋がりがあるに違いないと、
              私が勝手に思っているあの“猫兄貴”。
              去年6月に姿を現してから、定期的にうちにやって来る猫で、
              時には外に置きっぱなしの猫ごはんを、
              朝、昼、晩と3食も平らげていく。

              うちの猫たちも何も言わないし、
              プリュムやミヌー母さんは、
              中庭にある木の根元や、
              納屋の中に置いてある藁の上に居座った猫兄貴の傍に座って、
              一緒に時を過ごすこともしばしば。

              私はこの猫兄貴が子猫たちの
              腹違いの兄弟もしくは親戚であるという確信を、
              ますます強めていたのです。
 


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              クロクロとパシャが、
              猫兄貴と一緒にいるところを見たのは、これが初めて。
              鼻キスであいさつを交わす友好的なクロクロはさることながら、
              最近、近所の黒猫とやり合っているパシャでさえも、
              まったく問題ないみたい。 

              今でもクロクロのことをいじめるパシャ、
              もしかしてあんた、“黒猫”というものがただ単に嫌いなのか?


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              しかし、この日はミヌー母さんの虫の居所が悪いようで、
              猫兄貴にケンカをふっかけたのはミヌー母さんの方。
              いままで仲良さそうに見えていたのに、
              突然、猫パンチを一発お見舞い。

              まったく、猫の世界というものはようわからん!

              そして、他にもなんだかいつもと違う雰囲気が、
              猫たちの間に漂っていることに気が付いたのです。




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              どうやら猫兄貴は、
              さっきからクロクロの後ばかりをつけ回しているらしい。

              そういえば、世の中は猫たちの求愛の季節。
              約3年前にミヌー母さんが子猫たちの父親であるフーテン父さんと、
              ほんの一瞬の恋愛関係に陥ったのも、
              まだまだ寒い春先のことでした。

              クロクロももうすぐ3歳になるところで、
              恋猫の1匹や2匹を持ったとしても不思議はない。
              うちのクロクロもそんな年頃になったんですねぇ(涙)。


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              と思うと、まさに自分の娘の初デートを見守る母のごとく、
              なんだか、すごいドキドキしてきた!

              猫兄貴はちょっと血縁関係が近そうなのが問題だけれど、
              他の猫とも仲がいいし、気のよさそうな男だし、
              なんといってもプリュムにどこか似ているところが大合格。
              クロクロの相手としては問題なし!

              ミヌー母さんは、たぶんその気配にいち早く気がついて、
              娘猫につく悪い虫を追い払うために攻撃を仕掛けたのだろうけれど、
              大丈夫、ミヌー母さんには私から説得しておくから。


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              なんて、親ばかりが盛り上がってみたところで、
              肝心の本猫の気持ちを聞いてみないことには始まらない。



              で、本猫クロクロはというと、 




    


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              完全に無関心。



              そうでした。
              うちのクロクロ姫はとっくのとうに避妊済みでした。

              人間好みの惚れた腫れたは、
              オンナを失った雌猫には通用しないのだ。

              と考えると、人間である私は勝手に哀しくなってしまった。





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              猫に避妊や去勢手術をしないと、
              もちろん猫たちはじゃんじゃか繁殖してしまうし、
              交尾で病気をもらうこともあるだろうし、
              雄猫ならばケンカをして大怪我をすることもあるし、
              そして雌猫を探していなくなってしまうこともあるでしょう。

              だからこそ、私も自分の猫たちに手術をしたわけだし、
              猫の避妊や去勢手術を反対するつもりは毛頭ない。

              でも、と思うのは、
              それら云々の猫に手術をする理由というのは、
              すべて人間の都合でしかないということ。

              子孫を残すという、生物として当然の権利を、
              有無を言わさず取り上げていることに変わりはない。

              とはいえ、雄猫のパシャやプリュムのことは特に何も思わない。

              もし去勢していなければ、
              パシャは黒猫とのケンカで大変な目に会ったかもしれないし、
              いや、そんなことになる前にいなくなっていたかもしれない。

              去勢していても、行方不明になったプリュムだって、
              生きているなら今ごろ、
              野原のどこかで繁殖してしまう可能性があるわけで、
              やっぱり去勢しておいてよかったとも思う。







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              それでも、木々が芽吹き始め、ひよこたちが孵化する、
              生で満ち溢れる春だからこそ、
              人為的な手術で新しい命が産めないという、
              不自然さを考えてしまう。

              そして、3年前にミヌーが身ごもり、
              もたらしてくれた小さな6つの命を思い出し、
              いなくなったプリュムのことと、
              今、目の前にいるクロクロとパシャのことを想う。

              この猫たちは、ミヌー母さんが産まなければ、
              存在しなかった命だということを。



              やっぱり、クロクロには、
              1回くらいお産を経験させてあげればよかった。

              と、どうしても雌猫クロクロが気になってしまうのは、
              私が同じオンナだからでしょう。
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by yokosakamaki | 2014-12-01 00:57 | うちの猫物語