「ほっ」と。キャンペーン

ノルマンディーの風

カテゴリ:お気に入り( 4 )

ラベンダーのボビン

d0223186_1383686.jpg


            季節はガラリと変わって、
            去年の夏の話。

            プロヴァンス地方に取材で行って、
            物作り願望がふつふつと湧き起ってしまったのです。

            何を作りたかったかというと、
            「ラベンダーのボビン」。

            何それ?と言う方も、
            1から説明しますので、少々お待ちになって。

            まず必要なのは、もちろんラベンダー。



d0223186_140911.jpg





            フランスでラベンダーと言えば、
            プロヴァンス地方が有名ですが、
            何、馬鹿にしちゃいけない、
            ノルマンディーにだってラベンダーは咲くのです。

            日本も北海道の富良野のラベンダー畑が有名なので、
            南の地方がいいというわけではないのですよね。
            要は乾燥しているところがいいらしいのですが、
            そう考えると、ノルマンディーはプロヴァンスに負けるわな。

            ま、延々と続くラベンダー畑とはいかなくても、
            道端の花壇なんかでラベンダーを見かけるのがノルマンディー。

            我が家にも毎年、咲いてくれるラベンダーがあるのです。

            えぇ、たったの一株ですけれどもね、
            立派なものではありませんか!



d0223186_153317.jpg





            これを使って作るのが、
            「ラベンダーのボビン」。

            必要なのは、
            ラベンダー、
            はさみ、
            リボンだけ。

            本当は蚤の市でアンティークなリボンを探したかったのですが、
            さすがにそんな暇はなく、
            パリのボンマルシェで大急ぎで買ってきたリバティのリボン。
            すんません、イギリスもんで。




d0223186_24081.jpg




            
            作りたい大きさによってラベンダーの本数はいくらでもいいのですが、
            何本も作ってる時間はないし、
            かと言って家にある本数も限られているので、
            ボビン1本につき、70~80本を使用して、
            大きめに作ります。

            切り取ったラベンダーは葉や小さな花を取り除き、
            太い茎だけにします。


            

d0223186_2121246.jpg





            ラベンダーを束ねて、
            花の根元の部分をリボンで結びます。
            実はプロヴァンス地方の師匠は、
            リボンの結び目の短い方も長く残していました。
            一番最後に蝶々結びで留められるようにです。

            私は間違えて短くしてしまったのですが、
            最後の留め方は何でもいいっちゃ、何でもいいので(←適当な人)。




d0223186_2204449.jpg





            次に結んだラベンダーをひっくり返し、
            花を包むようにすべての茎を折り曲げていきます。
            とは言っても茎を折るわけではないのでご注意を。
            茎が折れないように、
            切り取ったばかりのラベンダーでなくてはいけないのです。

            「ラベンダーのボビン」作りには、
            ラベンダーの鮮度が重要だということ!




d0223186_220334.jpg





            茎の間からリボンの長い方を取り出し、
            茎を1本ずつ均等に出しながら1周させます。
            1周目で出した茎を今度はリボンで隠し、
            その間にある茎をさらに均等に出しながら2周目を終えます。
            この最初の部分が一番難しいポイント。

            3週目は2周目で出した茎を隠し、隠した茎を出します。
            ここからはスイスイできますよ~。
            これを花がすべて隠れるまで繰り返すのです。

            リボンと茎で編み込んで、
            花を包むかごを作る感じですね。



d0223186_2414098.jpg

            
            

            最後に編み込んだリボンの端と、
            最初の結び目の短い方のリボンを引き出して、
            蝶々結びで留めればOK。

            茎は適当な長さで切り揃えます。

            こうしてできたのが、
            「ラベンダーのボビン」。




d0223186_2462089.jpg





            本来は、天然の芳香剤&防虫剤として、
            たんすの引き出しの中に入れていたもの。
            でも、仕舞ってしまうにはもったいない、
            かわいらしさですよね。

            芳香剤として部屋の片隅に飾っておきたいもの。
            ちなみに香りが薄くなったら、
            花の部分を手でつぶすと香りが再び発散されるとか。




d0223186_324761.jpg




            私は取り除いた小さなラベンダーでも、
            ミニミニバージョンを作ってみました。
            これならキーホルダーにしてもいいかも!



            と、何でこんな話を突然しているかと言うと、
            「ラベンダーのボビン」のプロヴァンス取材が、
            本になったからなのです。

            「フランス 暮らしの中のかわいい民芸

            どうぞ、本場モンを見てみてくださいね~。
            もっと詳しく知りたい方もそちらでどうぞ(笑)。


            そういえば、パリブログで紹介し忘れましたが、
            「ベル・イル島のカーテン」も取材しています。
            こちらは、私、我が家用に再度作るつもりです!

            さて、いつになることやらですが。



            
[PR]
by yokosakamaki | 2014-03-22 04:38 | お気に入り

薪ストーブの楽しみ

d0223186_3375391.jpg

            私の実家も薪ストーブのある家で、
            そのストーブの使いっぷりは惚れ惚れするほど。
            夕食時になるとストーブの上には、
            常勤しているやかんの他に鍋が4つほど並ぶ。

            今夜のおかずやお味噌汁を温めている鍋から、
            明日のおかずになるための一晩中煮られてしまう鍋、
            お燗をつけるための鍋だって、もちろんあります。
            その鍋と鍋との隙間では、
            父親がいそいそと酒のつまみとするべく、
            銀杏を焼いているのだから、
            これこそ、まさに無駄なし。

            家の中は心地よい暖かさと、
            さまざまな鍋から出る料理の匂いで充満している。
            今日のご飯は何だろう、と漂ってくる匂いからあれこれ想像しつつ、
            階下からの「ご飯だよ」と呼ぶ声を、
            私は今か今かとお腹を空かせて待っている。
            これが実家の夕食時の風景。    

            だからね、薪ストーブのある家に住んだのならば、
            絶対、ストーブの上でご飯を作ろうを決めていたのだ。

            とはいっても、うちは床暖房と併用しているから、
            一晩中ストーブを点けているわけではないし、
            さらに夕飯の内容もほぼフランスご飯のため、
            そんなにおかずを作る必要もない。
            さらにさらには、オーブンを使うことも多いし、
            キッチンから微妙に遠くにあるため、
            なんでもかんでもをストーブの上で作るというわけにもいかない。

            と思っていたら、ちょうどこの日、
            最近新しく習得したファール・ブルトン(Far breton)を作ってくれたFanFan。
            彼お得意のクラフティーとは、まあ似たようなものなのだけれど、
            とにかくこちらはプルーンが入るのが大きな違い。

            「レシピにドライプルーンを浸すって書いてあるけれど、どうするの?」
            と聞いてくる彼に、
            「カルヴァドスに浸したら旨いぞ~」と勧める私。
            原液では強すぎるし、大量に必要になってしまうから、と、
            水で薄めて使ったFanFan。

            そのプルーン風味の薄いカルヴァドス液が残っていたのです。
            そこに都合よく、家にあるのが鶏肉1羽と大根。
            そうだ!これを使ってノルマンディー風煮物を作ろう!

            いつもよりも少し早めに夕飯の準備を開始。
            鋳鉄鍋のココットで鶏肉を焼き、大根を加えて混ぜ合わせ、
            カルヴァドス液を注いでひと煮立ちさせたらストーブの上へ。


d0223186_2253869.jpg



            この私のお気に入りのココットは、
            4年ほど前にパリのヴァンヴの蚤の市で買ったもの。
            CAだか、ACだかイニシャルが入っているけれど、
            有名メーカーではないだろうな。
            すでに鍋はいい色になっていたけれど、
            私もしっかり使い込んでいます。

            ココットの蓋に縁がついているのは、
            ここに水を入れて火にかけるため。
            鍋の中で加熱された蒸気が、水の入った蓋にあたると冷やされて、
            再び鍋の中に戻るため、中の素材の乾燥を防げるのだとか。
            な~んて知ったかぶっていますが、
            水を入れて使ったことはありません。
            本当にそんなに味の差が出るのかなぁ???
            
            そのお隣に並ぶは新参者。
            去年の年末に大阪の道具屋筋で見つけて、
            そういえば長年欲しかったんだ、と突然思い出した南部鉄瓶。
            そして荷物持ちのFanFanが、
            はるばるノルマンディーに持って帰って来てくれたもの。

            うわさ通り、鉄瓶で沸かしたお湯はやさしく丸い口当たりに。
            ただ残念なのが、コーヒーには気にならないのだけれど、
            紅茶を淹れるには味がやさしすぎてしまうこと。
            でもなんといっても、フランスの硬水で淹れる日本茶が、
            まろやかでとってもおいしくなりました。
            これから日本茶の出番が猛烈に増えそうです。


d0223186_5231316.jpg



            それでも心配だったのが、この和風バリバリの鉄瓶が、
            果たしてフランスの家に馴染むかどうか。

            でも、こうしてフランスのココットと日本の南部鉄瓶の、
            ちぐはぐなコンビが薪ストーブの上に並んだ様子は、
            なかなかしっくりといっているよう!

            「あら、あなたも鋳鉄さん。私も鋳鉄さん」と、
            お互いの共通点を見つけたお見合いカップルのように、
            仲のいいコンビへの今後の発展が期待できそう!
            そして薪ストーブも、なんと鋳鉄さんではないですか!            

            といった、同素材ということもあるのだろうけれど、
            シンプルで実用的な“物の美”は、結局のところ、
            どこへ行っても、何と合わせても美しいということなのだろう。



            そんな美しき物たちを、時々眺めてはほくそ笑み、
            私は膝にいるパシャを撫でながら、ひたすら原稿を書いている。

            さっきから聞こえてくるのは、
            ココットのコトコト、鉄瓶のシュンシュン、
            ストーブの薪が時折パチッとはぜる音ばかり。
                        
            ちょうどココットをかけてから2時間が経つ頃。
            かすかに漂う、大根と鶏肉の甘い匂いに、
            お腹が悲鳴を上げ始めた!

            それではそろそろ、
            「ご飯だよ」とFanFanに声をかけ、
            うちも晩ご飯といたしましょうか。



d0223186_452292.jpg


            結局3時間近く煮込んでいた、
            鶏肉と大根のノルマンディー風煮物。
            仕上げにゆでた青菜を加えて食卓へ。
            ほろりと崩れる鶏肉と、甘くとろける大根のおいしさはいわずもがな。
            その後、残った煮汁に、残った青菜を煮浸しにし、
            最後の一滴まで堪能しました。
            ただ煮ているだけでここまでおいしく仕上がる、
            あぁ、すばらしきフランスのココットよ。





                       
[PR]
by yokosakamaki | 2012-02-17 06:09 | お気に入り

黒いアンティークミシン

d0223186_20131284.jpg

                   話の発端は、FanFanがやたらとファスナーを壊すことにあった。
                   そんなにすぐにファスナーだけを壊していては、
                   服修繕屋さんに持っていくのも馬鹿にならない。

                   「ミシンさえあったらね、私が直してあげるのに。
                   でも古い、美しいミシンじゃないとダメよ」
                   と、大口を叩いた私。

                   その数日後、FanFanが実家の庭師さんと一緒に、
                   突然、小さな家具を運んできた。
                   なんと実家からミシンをもらってきたと言う。

                   上に載っている蓋を開き、
                   中に倒れた形で入っている重~いミシンを取り出してみると、
                   それは黒いアンティークミシン!
                   それもすばらしくいい状態で、ほぼピッカピカ!

                   聞けば、FanFanのお父さんのお母さんであり、
                   FanFanのおばあちゃんが使っていた物だそう。
                   おばあちゃんが亡くなってから、
                   FanFanのお母さんは裁縫をする人ではないので、
                   約40年間、使われないまま物置に置かれていたとか。


d0223186_1933187.jpg



                   シンガーミシンの型番は191B。
                   調べてみると、1950年代に製造された物らしい。
                   家具の中には足踏みもついているけれど、
                   モーターもつけられていて電動になっている。

                   しかし当時のフランスは120Vだったそうで、
                   現在の220Vに合わせて変圧器を使わなければいけないとのこと。
                   さらには、40年も使っていなかったため、
                   果たしてちゃんと動くかが問題だとか!

                   まあ、見てみましょう、とサロンに置いたのが春先の話。
                   その後、子猫たちは遊び場として使ってくれたけれど、
                   ミシンは手付かずで放置されたままでした。

                   そしてあっという間に秋。
                   
                   本当はレースのついたアンティークのテーブルクロスが欲しかったのだけれど、
                   パリの蚤の市でマダムと話していたら、
                   繊細なアンティークレースは使ったらクリーニングに出し、
                   糊付けをした方がいいと言われ、
                   悩んで悩んだ末に、あきらめることに。

                   だって多いときは毎週のように誰かが夕食にやって来るうち。
                   ワインやソースなどで必ずや汚れるテーブルクロスは、
                   毎回洗濯しなくてはいけないのに、
                   その都度クリーニングなんかに出してはいられません!

                   「ほとんど使っていない状態だから、新品同然よ」というマダム。
                   前の所有者も、美しすぎるテーブルクロスを大事にするあまり、
                   日常的に使えなかったのだろう。

                   ううむ、と唸りながら回った蚤の市で、
                   ふと、生成りの生地を見つけ、
                   よし!とテーブルクロスを自分で作ることにした。

                   そうです。アンティークミシンの始動です。


d0223186_1965126.jpg



                   FanFanがモーターを動かし始めると、
                   ちゃんと動いているのに、はずみ車が回らない。
                   そこでオイルを注しながら、手で回し、電気で回し、
                   と根気よく繰り返していると、徐々に回り始めた。

                   他にも下糸用ボビンを作るための巻き軸が回らなかったり、
                   布を押さえる押さえ金が下りなかったり、
                   ミシンのいろんな部分が硬直していた。

                   そりゃそうだ、40年間眠っていたわけだから、
                   動かすにはリハビリが必要。
                   ミシンのところどころに空いた穴に、
                   オイルを注しながら動かしていると、
                   眠りから少しずつ覚めるように、
                   全体が少しずつ動き出し始めた!

                   外に出てきたオイルをふき取りながら、
                   ミシンをキュッ、キュッと磨いていたら、
                   その黒光りする美しさにほっこり愛情も沸いてくる。
                   
                   考えてみると、今の家電製品はほぼ使い捨て状態で、
                   一家で1台を一生かかって使い切ることは皆無。
                   ましてや今、うちにある電化製品が今後大事に保存され、
                   40年後、見知らぬ人に使ってもらうことになるとは到底思えない。

                   いやはや、まったく、
                   遠いところから、よくぞうちにやって来てくれました。

                   中に一緒に入っている、小物類も当時のそのまま。
                   昔ながらのイラスト入りの取り扱い説明書、
                   シンガーの箱に入ったミシンキット、
                   シンガーの名前入り、足踏み。
                   FanFanのおばあちゃんが丁寧に扱っていたことが伺えるよう。


d0223186_20182759.jpg



                   さて、ミシンには問題がないことが分かったけれど、
                   次なる問題といえば使用者の腕!

                   フットコントローラーを踏むと、
                   なかなか縫い始まらず、踏みすぎると突然猛スピードで縫い始める。
                   この加減がなかなかつかめない。

                   スピードが出ると縫い目も揃わず、およよ~となり、
                   慌ててまっすぐ縫うことも、ままならなくなる。

                   あれ?ミシンってこんなに大変なものだったっけ?

d0223186_210482.jpg


                   思い起こせば、昔パリに住んでいた時も、
                   その後、東京に住んでいた時も、
                   部屋のカーテンは自分で作っていた私。
                   なぜならば、私はカーテンの“ひだ”というものが苦手で、
                   なんだか重苦しいし、暑苦しいし、
                   手持ち無沙汰でヌボーとぶら下がった状態は、
                   狭い部屋に融通が利かない、むさ苦しい大男が立っているみたい。
                   
                   したがって、たいてい生地を買ってきては、端を縫い、
                   窓の木枠に画鋲でピシッと貼り付けて、カーテンにしていたのだ。
                   でも一人暮らしでミシンは持っていなかったし、
                   そういえば今までは、手縫いの地道な人生でした。

                   そうなると、ミシンを使ったのって、
                   親と住んでいた時なわけで、それって高校生の時のこと?
                   もしかしたら、体育祭のダンスの衣装を縫うのに、
                   たぶん母親に手伝ってもらって夜中までやっていた時が最後?

                   わあ、すごい話になってきた!


d0223186_2142370.jpg



                   ちなみにこのシンガーミシンのフットコントローラーはこんな形。
                   下に2つのボタンがあり、右側は固定されていて、
                   左側を踏めば動くというもの。
                   私が大昔使った、母親のミシンのコントローラーは、
                   足の裏全体を上に乗せる形で、
                   つま先側を踏んで使うものだったと思う。

                   したがってこのコントローラーもつま先をボタンの上にのせ、
                   ほとんど足の親指で踏んでいた。
                   そりゃ、あなた。いくら器用な人でも、
                   足の親指では力の加減もうまく調節できないというもの。
                   よく形を見たら、これってもしかして、
                   かかとで踏むものなのかしら?

                   と、かかとで踏み始めたら、徐々に加減ができるようになり、
                   テーブルクロスに続いてナプキン9枚までも縫ったら、
                   コツがなんとなく分かってきて、
                   わ~い、とっても楽しくなってきた!


d0223186_21385928.jpg


                   
                   今後は、蚤の市でアンティークレースを買ってきて、
                   テーブルクロスとナプキンにつけるつもりなのだけれど、
                   それを待っていたら完成がいつになるかわからないから、
                   これはこれで、もう使い始めてしまうのだ。
                   そうそう、肝心のFanFanのファスナーも直さなくてはいけません。

                   それにしても、久しぶりに聞いたミシンの音は、
                   なんともやさしく心地よいもの。
                   ウイーンとモーターが回り始め、
                   ジーと針がゆっくりと上がってゆく。
                   続いてカタカタカタと縫い始める軽やかな音。

                   なんでこんなにも心地よく聞こえるのだろうと思ったら、
                   それは私が小さかった頃によく聞いていた音だからだ。
                   洋服からいろんなものを作ってくれた、
                   母親がかけていたミシンの音。

                   それは心の隅っこにやさしく触れ、
                   ほんわか温かな気持ちにさせる、
                   素朴で懐かしい音なのです。


                   
                   
d0223186_2154390.jpg
                   
                   ところで、
                   さっきから気にはなっていたのだけれど、
                   それは君の物ではありませんから。
[PR]
by yokosakamaki | 2011-11-11 23:08 | お気に入り

赤い長靴

d0223186_22364321.jpg

            田舎暮らしを始めるにあたり必要な物といえば、長靴。
            考えてみれば、長靴なんて子供の時以来、履いたことがない。
            ましてや自分で買うなんて初めてのこと。
            どうせ買うなら、外へ出るのが楽しくなるようなかわいい長靴がいい!
            
            と、勢い勇んでみたものの、
            近所の園芸センターで売っているような長靴は、
            どれも緑や茶色の地味なものばかり。
            そしてカラフルな長靴といえば、子供用の小さなものばかり。
  
            膨れっ面で“赤い長靴”を探してぐるぐる回る私に、
            「それを履いて街に出かけるんじゃないんだから」
            と、うちのフランス人、FanFanは呆れ顔。

            もちろんですとも!
            はりきって田舎暮らしを始めるために、赤い長靴が必要なのです!
            お気に入りの雨傘を買ったら、雨の日が待ち遠しくなるように。

            そういえば、子供の頃は長靴を履いて、
            思う存分水を蹴散らしながら、
            水溜りの中をじゃぶじゃぶ歩くのが好きだった。
            ズックを履いていても、
            最初はなるべく水にぬらさないようにして歩くのだけれど、
            徐々に中まで水が染みてくるから、
            もういいやって、水溜りにじゃばっと足を突っ込むのが好きだった。
            ズックの繊維の小さな穴という穴から、ぞろりと水が入り込み、
            一気に足を包み込むのが感じられ、結構快感でもあったのだ。

            あの快感って開放感でもあったんだろうな。
            でもその後は、不快そのもの。
            靴下は足にへばりつき、
            ズックは重みを増して歩くたびに水が中から吹き出してくる。
            そして、長靴を履いていなかったことを後悔したものだった。


            そんなことにならないように、“赤い長靴”が必要というわけ。
            これさえあれば、水の中、泥の中、砂の中、
            どこへでもスキップしながら行ける!

            さあ、田舎暮らしの始まりです!! 
            
             
d0223186_36313.jpg
            


            ね、アンタも気に入ったでしょ?


            
[PR]
by yokosakamaki | 2011-03-06 00:57 | お気に入り