ノルマンディーの風

3頭の子馬

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            季節はガラリと変わって、去年の5月のこと。
            ミヤマキンポウゲの黄色い花が咲き乱れる牧草地を走り回るのは、
            生後約1週間ほどの雌の子馬。

            最初に雄の子馬が生まれたのに続いて、
            それぞれ異なる母馬から雌の子馬2頭が誕生したのです。
            もちろん、父馬は同じ、うちの種馬リソワール。
            したがって、3頭は異母兄妹なわけですね。


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            こちらが彼らの父さんである、リソワール。
            アパルーサ種という馬で毛色が斑になっているのが特徴。
            雄の子馬が生まれたときは、
            背中にちゃ~んと白い斑点があったのだけれど、
            残念ながら雌2頭には斑点はなし。

            FanFanは残念そうながら、
            アパルーサは成長によって毛色も変わってくるから、
            これからどうなるのか分からないとか。


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            母さん連中がみんな白っぽい毛色なのに対して、
            子馬連中がみんな茶系なのが対照的。
            他に共通点といえば、頭に白い模様があることながら、
            たいていの子馬は生まれた時はそうなのだとか。
            子猫のように毛色バリエーションはあまり豊かではないらしい。
            まあ、縞模様はいないからねぇ。

            上の写真の一番右側は去勢した雄馬のマツ。
            彼のように白地に茶系の斑模様や、
            白地に黒系の斑模様などもアパルーサの毛色にはあり。

            母馬の中にも年を取るごとに白くなってしまった馬もいるようだし、
            今は茶色の子馬たちも母さんやマツのように、
            白っぽい毛色になってしまうこともあるのだそう。


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            父さんも母さんも正真正銘のアパルーサ種というわけで、
            子馬たちには血統書を作ります。
            そこで必要なのは名前。

            フランスでは動物の血統書を作るためにつける、
            名前の頭文字が年によって決まっていて、
            2012年に誕生した馬の名前は“C”から始まらなくてはいけません。

            これは犬や猫たちも同様で、
            気になって見てみると他にも、牛、羊、鶏、
            さらに魚や蛇まで!ペットや家畜には同じ決まりがあるのです。
            これらは書類を作るための便宜上で、
            もちろん後に飼い主になった人は好みの名前に変えることも可能。

            しかしながら他の動物たちは、2012年は“H”、2013年は“I”と、
            どの動物も共通の頭文字になっているのですが、
            なぜか馬だけは2012年は“C”、2013年は“D”とずれているのが謎。
            法律を制定した年が馬だけ異なったということかしらん?


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            そうして子馬3頭の名前は、
            雄馬がシラノ、
            頭に四角い模様がある雌馬はクリスタル、
            頭に鼻まで模様がある雌馬はコメット、
            に決定!

            上の写真は生後1か月のコメット。
            だいぶ体つきがしっかりしてきました。
            母乳を飲む傍ら、牧草地の草も食べ始めるのだけれど、
            可笑しいのが足の長さに対して、
            首の長さが足りないこと。

            この時期は足を折り曲げないと、
            地面の草に頭が届かないんです。
            そうよね、すでにすらりと長い足をお持ちだけれど、
            首はちんちくりんだもの。

            それとも、草を食べるために首を伸ばすことで、
            徐々に程よい首の長さに調節されていくということかしら?


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            生後4か月の雌馬2頭。
            体格ががっしりしてきて、母さんと一緒に走る、走る。

            生まれてからず~っとそれぞれ母馬の傍に寄り添ったままで、
            食べるのも、走るのも、寝るのも、
            いつも母親と一緒。
            
            どの生き物も子供のころは、
            なんといっても母親が一番ですから!



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            そんな幼少時代も過ぎて、
            今年2月初めに子馬たちを親から離したFanFan。
            子馬3頭は家から一番近い牧草地に一緒にし、
            安心させるために、
            子馬たちから見える位置の牧草地に母馬たちを放す。

            でもやっぱり母親が恋しいようで、
            最初のころは子馬たちが鳴く声が、
            家まで聞こえていました。


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            親離れ、それも成長する上で必要な過程です。


            
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by yokosakamaki | 2013-04-07 02:05 | うちの馬物語