“おんどり”から、さて・・・
生粋パリジェンヌ、シャンタルが言っていたけれど、
「田舎に行ったって鳥の鳴き声がうるさくて、おちおち寝ていられないわ。
パリにいた方がよく眠れる」
FanFanも笑いながらよく言うけれど、
「パリジャンたちは田舎が静かだと勘違いしているけれど、
トラクターの音を聞いただけで、うんざりしてすぐにパリに逃げ帰るよ」
そんな“田舎の騒音”のひとつといったら、
“おんどり”の“おたけび”でしょう。
雌鳥が卵を産み始めるくらいから、
うちでも始まりました、朝一番のコケコッコー!
ちなみにフランス語で雄鶏の鳴き声はココリコー(cocorico)。
実際にそう鳴いているかどうかというと、
そう聞こえなくもないって感じ(笑)?
でもうちは家から鶏小屋まで距離があるし、
夏の暑い日に窓でも開けて寝ないかぎり(そんな日は稀)、
雄鶏の鳴き声で起こされることはない。
畑向こうに住む、FanFanの姪っ子の家が一番鶏小屋から近いわけだけれど、
「FanFanの雄鶏の鳴き声が聞こえてくるよ」とは言うけれど、
そんなに気にしている感じではなく。
ま、うちに雄鶏がいなかったとしても、
四方八方から雄鶏の鳴き声が聞こえてくるのが田舎というもの。
そんなこと、いちいち気にしていられないのかも。
よって雄鶏のおたけびは問題ないとして、
ところでみなさん、
雌鳥は雄鶏がいなくても卵が産めるって知っていました?
私は知らなかった、というより、
そんなこと考えたこともなかったのですが、
“ひよこ”になる有精卵はもちろん雄鶏が必要ですが、
日常的に私たちが食べている卵は有精である必要はなく、
雄鶏がいなくても産まれる無精卵でいいわけです。
となると食べるための卵を得るだけならば、
はっきり言って、雄鶏って“いらない存在”・・・。
ひよこの時には区別もつかないほど、
同じ大きさでかわいらしかった雄と雌。
今や雄鶏の方が雌鳥の倍ほどにも体がご立派に。
鶏がこんなに大きくなるとは私は知りませんでした。
雌鶏だって相当たくましい感じですが、
雄鶏の美しい勇ましさといったら。
どうりで品評会を開いて美を競いたくなるわけですよ。
が、見た目以上に獰猛にもなっているのも雄鶏。
この写真を撮っている最中にも、私に襲ってくるくらい!
もちろん、立ち向かってやりましたとも。
両脚を開いて低姿勢で逆に向かって行ったら、
雄鶏もビビッていました(フン!)。
私みたいに立ち向かっていけない雌鶏は、
まさに、いたぶられるがまま。
雄鶏はひっきりなしに雌鶏に上にのって、
交尾を仕掛けるらしいのですが、
これがまた乱暴極まりない!
それに比べれば、
うちの種馬リソワールなんてかわいいもの。
だから雌鶏が雄鶏にむやみに傷つけられることも多いのです。
となると食べるための卵を得るだけならば、
はっきり言って、雄鶏って“邪魔な存在”・・・。
さて、この猛々しい雄鶏たち、
一体、どうしましょうね?
by yokosakamaki
| 2013-02-06 22:58
| うちの鶏物語