ノルマンディーの風

暖炉の煙突掃除

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                   ブリコラージュ(bricolage/日曜大工)好きとして知られるフランス人。
                   もちろん、みんながみんな、そうとは言えないけれど、
                   大抵のフランス人は何でも自分でやるのがお決まり。

                   なぜならば、
                   1, 業者に頼むと高い。
                   2, 業者に頼んでも満足できる結果が得られない。
                   からなんですね。

                   高い値段を払っても文句をつけたくなるような代物に仕上がるならば、
                   安い値段で自分の好きなようにやった方がいいに決まっている。
                   本当にブリコラージュ好きな一部の人を除き、
                   多くの人は必要に迫られてやらざるを得ないと言った感じ。

                   FanFanはどうかと言うと、
                   必要に迫られて&ブリコラージュ好きの半分、半分なんだろうな。
                   自分でやりたいならば、どうぞどうぞお好きに、
                   時には私も手伝ってあげるよ、と言いたいところですが、
                   なんせ仕事もあるし、お互い忙しい身なわけですよ。
                   問題は、「自分でやるやる」と言っておきながら、
                   いつまで経ってもやり始める気配がないこと!

                   そんな山ほどある課題事項のひとつが、
                   “暖炉の煙突掃除”。
                   「掃除しないとー」と言い続けて早1年。

                   あの、もう薪ストーブの季節が始まっていますけど!!

                   ところで、このサロンにある暖炉は家に元々からあったもの。
                   遡ること17または18世紀の古いものとかで、
                   ほとんど崩れかけていた石造りのマントルピースを修復したもの。
                   キッチン側にも向かい合う形で同じ暖炉が存在するのだけれど、
                   こちらの方は原型のまま(写真はまたいつか)。

                   この開放型の暖炉も使ったことがあるらしいけれど、
                   部屋がぜんぜん暖まらなかったとか。
                   でも昔の人々は、その暖まらない開放型を使っていたんだよね。

                   そこで持ち込んだのが薪ストーブ。
                   暖炉の煙突をFanFan手作りの鉄板でふさぎ、
                   ストーブの煙突は鉄板の真ん中に開けた穴に通して使用。
                   暖炉の壁に鉄製バーで鉄板の支えが取り付けてあるけれど、
                   わずかにできる隙間はテープでふさいでいるところが、
                   いかにも手作りちっく。

                   したがって、暖炉の四角い煙突の中に、
                   ストーブの丸い煙突が入っている形なのです。

                   その丸い煙突がまた、                   
                   ストーブに火を入れると真っ赤になる古いもので、
                   「煙突掃除もですが、まずは煙突自体を新しくした方がいいんじゃない」
                   とも言い続けて、早1年!

                   今年もストーブに火を入れた日、ちょうど夕食に来ていた友達に、
                   「この煙突はヤバイだろ」と言われたFanFan。
                   ようやく煙突掃除&煙突換えに着手した。

                   
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                   腰を上げるまでは時間がかかるけれど、
                   やるとなったら行動が早いFanFan。
                   新しい煙突を買ってきたと思ったら、
                   タイプを間違えたことに気づき、再度店へ。
                   再び家に戻ってきたと思ったら、
                   今度は友達の家に煙突掃除道具を借りに。

                   東奔西走しているFanFanを横目に、
                   早速、新しい煙突を遊び場にするクロクロ。
                   さすがにプリュムは自分の体型を考慮し、
                   中に入ることはしませんでしたが。

                   ストーブをどかし、古い煙突を取り除き、
                   鉄板を開けてみると、煤がどっさり。
                   掻き出しても、掻き出しても、まだまだ出てくる。

                   いったい何年分、溜めていたんじゃ!!!


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                   次は煙突掃除道具を使って、
                   煙突の内側についた煤をこすり落とす作業。
                   サロンの中は工事現場と化し、
                   ビニールシートの中ではFanFanが掃除中。

                   しばらくして煤だらけになって出てきたFanFan。
                   借りてきた道具が合わないと、
                   今度は煙突掃除道具を買いに再び店へ。

                   その隙に私は工事現場の内側を覗いてみました。
                   古い暖炉の煙突の上の上の方に、
                   小さな四角い穴が開いているのが見える、見える!
                   FanFan曰く、一番上までは11メートルもあるのだとか。

                   
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                   通常の煙突掃除道具はこんな形。
                   丸い煙突用は丸い鉄製ブラシに、
                   分解された柄が何本もついていて、
                   継ぎ足して継ぎ足して長くしていく。

                   パリでもこんな道具を担いだムッシューを、
                   ごく稀に見かけることがあります。
                   これは煙突掃除屋さんのシンボルですね。

                   さて、帰ってきたFanFan。
                   欲しいタイプの物がなかったとのことで、
                   お試しで他のタイプの物を借りてきた。
                   使って気に入らなかったら、洗って返してくれればいいとのこと。
                   なんて良心的な店!

                   なんといってもうちの暖炉の煙突は幅広なので、
                   通常の掃除道具では柄がしなりすぎて、こすれないとか。
                   とりあえずお試し品でなんとか掃除を終え、
                   ようやく新しい煙突を設置した時にはすでに夜10時を回っていました。
                   
                   翌日、お試し品を返しに店に行った時、
                   ちゃんと欲しいタイプの煙突掃除道具を注文して来たと言うFanFan。
                   ということは、これからは“定期的”に、
                   煙突を掃除するということですよね?
                   
                   なにはともあれ、新しい煙突に、
                   暖炉周りも掃除してすっきりとした薪ストーブ。
                   今年の冬もしっかり活躍していただきます!

                   
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                   それにしても、なんでもかんでも燃やすのが好きなFanFan。
                   中庭にあるのっぽの松から落ちた、
                   巨大な松ぼっくりも集めて燃やしてしまう。
                   「松ぼっくりはよく燃えるからいい」のだそう。

                   そんなところにいると、あなたも燃やされますよ。
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by yokosakamaki | 2011-11-25 02:21 | 秋のこと