子猫誕生!
ここ最近、お腹が最大に膨れ上がったうちの猫、ミヌーは、
家の入り口の垣根の下でほとんど動かず、
一日中寝てばかり。
今か今かと待ちわびる私は、逐一その寝顔を見ながら、
まだ子猫が生まれていないことを確認していた。
と、ある日の夕方、そんなミヌーの姿が消えた。
さては!と思っていたら、
案の定、翌朝にやってきたミヌーを見ると、
お腹がスッキリへこんでいる!!
生まれたんだ!
と思いつつも、その日はパリに行く日で、
子猫を見る暇もなく、
後ろ髪をグイグイ引かれながら、パリへ出発。
子猫がどうなったか悶々としながら過ごした5日後、
帰って納屋に直行すると、
やっぱり生まれている!!!
積み重なった四角い藁の隙間に、
団子状になった毛モノがいる!
その毛団子から1匹ずつ引き剥がして解体すると、
いるわ、いるわ!6匹もいる!!
とはいえ、納屋の暗がりの中、
子猫たちがイマイチよく見れない。
みんなをカゴに入れ、中庭の芝生の上に連れ出す。
と、さっきから私たちの行動が、
気になって気になって仕方がないミヌー。
突然、子猫が入ったカゴに、
ムニムニ入ってきた。
いやまったく、それは想定外でした。
入ってみると、カゴはミヌーサイズでジャストフィット。
猫のすし詰めバスケット、一丁あがり!
ようやく落ち着いて、よおく観察して見ると、
生後約1週間の子猫たちはまだ目が開いていない状態。
それにしても何もかもがミニチュアサイズで、
見ているだけで顔の筋肉すべてが、
デレデレと緩んでしまう。
赤ちゃん猫の肉球なんて、
米粒どころか、ゴマ粒サイズで小さすぎて、
ただただスゴイ!
そんな小さな手にもちゃんと爪が生えているところが、
命の神秘そのもの!!
ちょうどよく、猫のバスケットも出来上がったことだし、
今後、子猫たちを人間に慣れさせるためにも、
家の入り口へとミヌー一族を引越しさせることにした。
FanFanがバスケットをひょいと持ち上げて、
突如、日雇いの引越し業者となる。
が、さすがにミヌー母さんも、
私たちの行動に危険を察知。
カゴから飛び降り、子猫を1匹くわえて逃走!
「何もしないから、帰ってこーい!」と叫んでも、
子猫を守るためにまっしぐら。
その表情といったら真剣そのもの。
納屋の中の薪が積んである奥の奥、
人間がなかなか入り込めない隙間へと子猫を隠した。
他の子猫たちも隠されては大変!
と、私たちは元の藁の上へ子猫たちを慌てて戻したのでした。
その夜、FanFanが藁の上の子猫たちを数えてみると、
ちゃんと6匹揃っていてホッと安心。
彼らの家は2m50cmほどの高さに積みあがった藁の上にあり、
私たちは梯子を使って上らなくてはいけないんだけど、
ミヌー母さん、はぐれた子猫1匹をくわえて、
その高さを上ったんだね。
いやはや、母は強し!です。
by yokosakamaki
| 2011-05-09 20:19
| うちの猫物語